大阪食べ歩日記 No.14
07年7月14日、07年7月23日、07年7月28日



  07年7月14日
さて、いよいよ関西極楽さぬきうどん・後編が発売となりました!
よって、極さぬ全店制覇!!関西讃岐うどん巡礼も再開です。


1軒目 (極さぬ巡礼29軒目)
釜揚げうどん 一忠(八尾市)

前に来たのは2006年1月。もう1年半前になるのか。
なかなか八尾に行く機会が無いので、なかなか行く
事が出来ないのが残念な一店だ。
一忠と言えば釜揚げの専門店。しかし夏期限定で
ざるうどんがあるので、ざるうどんを注文。
一忠系で冷たい麺を食べるのは初めてだ。

ショウガを擦って、今か今かと待っていると徳利に入た
冷たいダシが出てきた。器にダシを入れ一口味見。
イリコのよく効いたダシだが、臭味やエグ味はまったく
無く、丁寧にとられたと解るダシで美味い。

うどんが出てきた。
細麺かー。まずは麺そのままで一口。
麺を箸で持ち上げた時には、麺が伸びる様な感触が
あったのだが、噛んでみると、そんなにグミグミ麺
では無い。柔過ぎず噛み切り難くもなく食べやすい。

食べ終った後、もう一口だけダシを味わい、余韻に
浸りながら八尾駅まで帰りました。


2軒目 (極さぬ巡礼30軒目)
美曽乃 (堺市堺区)

最近はあまり堺市に来る用が無くなってしまったのだ
が、2・3年程前、頻繁に堺市に来る用がありました。
その時、「ちょっと怪しいなぁ。でも一度は行かな。」
と思いつつも、気になっていた時期がありました。
(「怪しい」とは失礼な!)
まぁ、思い切って入ってみて、注文後に麺を切る
音が聞こえた時には驚きラッキーと思ったのを覚えて
います。(美曽乃は通常、注文後に麺を切る。)

さて、今日は久しぶりの訪問です。
ここは創作メニューも豊富なので、迷ってしまう。
団蔵冷麺を注文。
すると大将が「沢山食べたかったら言ってな」。
有難い話ですが、謙虚に「あっ、普通で大丈夫です。」
(この後もあるから、多いのは厳しい・・・)

少ししてトントントンと麺を切る音が店内に響く。
さー、うどんが出てきた。ここも冷たい麺は細麺で、
やはり量は多目。
まずダシを飲んでみる。ちょっとピリ辛だが、辛さより
もさっぱりした感じが良い。麺と一緒に食べるとほとん
ど辛さも感じず、よりあっさりと感じる。カイワレや
細切り人参が清涼感をあおり、これぞ夏のうどん!
という気分になる。
具となっている、チャーシューや煮玉子も美味しい。


3軒目 (極さぬ巡礼31軒目)
どとう ぜにや (堺市中区)

最寄りの深井駅は嘗て一度だけ下車した事があるが、
私にとって未知の地域と言っても過言ではない。
さらにぜにやさんは住宅地の奥まった、ちょっと見付け
難いな場所にあるらしい。今回も特に詳細な地図で
場所を調べる等の下準備をしてこなかったので、
極さぬ巡礼前編のさぬき庵の時の様に、道に迷ったり
しないだろうか・・??

まっ、なんとかなるやろ。
と思っていたら、予想外反してあっさり発見。

店に入ると、お客さんが1組。そのお客さんは食べ終っ
た所の様で、私が入店して早々に帰られた。
私は、ぶっかけプラスかき玉を注文し暫く待っている
と、玄関のガラス越しに新たなお客さんが来たのが
見えた。
「あっ!」、讃岐うどん喰い隊の花鳥さん夫妻!
なんとなくガラス越しに見えた時に、知ってる人の様な
気がしたんだ。

巡礼について話(相談)していると、私の注文した
ぶっかけプラスかき玉が出てきた。
盛りっぷりも良く、かき揚げも大きい。
ダシをぶっかけ、箸で麺を持ち上げるとずっしりと重量
感ある麺だ。パクッっと一口。
むぐっ!!!!
グミグミ感や粘り気が少なく、ツンと切れる食感。
これは大阪では珍しい麺質だと感じる。
香川のどっかのお店で食べたうどんと似ている気が
するが思い出せない・・・。でも、美味いから良し!!
天ぷらも揚げたて熱々のサクサクで美味しい!


  07年7月23日
21・22日は広島にSETSTOCK07という音楽野外フェスを見に行ってました。
そして、23日の朝6時頃に帰宅。で、少しだけ仮眠をとって、折角の休みだ!
と言わんばかりに極さぬ全店制覇!!関西讃岐うどん巡礼してきました。


1軒目 (極さぬ巡礼32軒目)
銭形(豊中市)

銭形と言うと何?
多くの人は"とっつぁん"か"平次"なのかもしれません。
でも、おそらくこの銭形は、香川県観音寺市 琴弾公園
の銭形なんでしょうなー。
(大将は観音寺の出身と聞いた事がある様な・・)

お店に入ると入り口正面に麺打ち台があり、私が店に
入った時、丁度、大将が麺を切っている最中でした。
うおっ!手切り!
かなりの職人気質を感じる大将だ。

銭形流ぶっかけうどんを注文ししばらくすると、厨房
から「麺あがります」の声が。
出てきたうどんを見るとシンプルに生卵と葱だけ。
そこにダシをサッとかけ、なまたまごを溶く様に麺と
絡めいただく。
うはー!かなりのガッシリした麺だ!
(一瞬、「BILLY'S BOOTCAMPをやった様な引締まった麺だー!」
なんてコメントが頭に浮かんだが、自分の為にも書かないでおく。
って書いとるやんけ!)


ギューッと引き締まった麺が口の中で暴れる様、噛む
と歯にしっかりと抵抗のある、存在感の強い麺だ。
ダシは生卵と混ざり合って優しい味わいとなっている。

食べ終えて満足した所で気付く。
しもた!ここは、かけダシはイリコ使ってるんやった。
かけ系を注文すればよかったかなぁ。


2軒目 (極さぬ巡礼33軒目)
讃々 (兵庫県川西市)

能勢電鉄平野駅で下車し、炎天下の中歩く。
「おお・・・、すげぇ坂だ・・・。」
疲労&睡眠不足の体にこの坂と日差しは結構キツい。
「さっぱりと冷たいうどんを食べよう」なんて思いなが
ら、蜂に襲われつつ、本に紹介されている急坂を登る。

坂を登り切り、ちょっとアーケード側を歩くと大きな
招き猫がお出迎えしてくれる。

店に入り、お冷をキューっと一杯飲み干して、
メニューを眺める。
「さっぱりしたのがいいなぁ・・・あっさりしたの・・・」
あっ、鳥天がある。
鳥天盛ざるうどんを注文。

しばらく店内を観察しているとうどんが出てきた。
結構、量が多いな。まず一口。
ほー!こちらは、麺を口に入れた時、口当たりが軽く
優しい。もちもちでも無く、フワッとした様な食感の
麺でコシの強い麺ではない。が、引っ張っても易々と
切れる様な柔麺でもない。
剛と柔が共存している様なうどんだ。

鳥天もダシにちょっと漬けて食べると、衣がサクっと
していて、中の鶏は柔らかくジューシーで美味い。
あっさりしたものをと思っていたのに、思わず、
ガッツリ食べてしまった。
今日は、後1軒にしとくかな・・。


3軒目 (極さぬ巡礼34軒目)
いわしや (兵庫県西宮市)

田尾寺駅を出てセブンイレブンがある側の道を西に
向かいテクテク進む。日差しが熱い。
左手に見えるちょっと高い位置に車が走っている所が
中国自動車道だろうと思いながら歩く。
でも、なんか変だ。
道が徐々に険しく・細くなってゆく。
それが82号線では無い事・方向違いである事に
気づくのには時間はかからなかった。
最近、検討違いな方向に進んでる事が多いぞ、俺。

15分程で着く道のりを、なんやかんやで30分ちょっと
過ぎて、ようやく目的地いわしやに到着。
この暑い中、たどり着いたお店は、まるでオアシス。

カウンターでちくわ天を取って、ひやかけを注文。
うどんを受け取り席に着くなり、まず水をコップ一杯
一気に飲み干す。

喉の渇きが治まったところで、ダシの香りが鼻を突く。
私にしては珍しく、麺よりダシを先に頂いていた。
はぁぁぁぁ〜、コレいい。いりこダシの美味い部分だけ
を抽出した様な澄んだダシで、香ばしさが口に広がる。
水筒に入れて、帰り道で飲みたいぐらいだ。

そして麺を一気にすすりこむ。
麺も、口の中が切れるぞと思わんばかりに鋭い角。
コシも十分。ここは香川かと思う様な味わいのうどんで
ある。


  07年7月27日
極さぬ全店制覇!!関西讃岐うどん巡礼、巡礼の後編は、関西5府県にまたがり、
普段はなかなか行けない遠方の店もあります。今日は、そんな普段は行けない滋賀県の
うどん屋さんへ、花鳥さんYさん夫妻・じょーさんと4人で行ってきました。


1軒目 (極さぬ巡礼35軒目)
めんめんたなか(滋賀県東近衛市)

その通りに差し掛かると、一気に景色が変わる。
まるで倉敷の美観地区の様な感じで、趣のある
お屋敷が並んでいる。
お店に入り、お店のチラシを見ると「築200年以上
の近衛商人屋敷」とある。
席に着くと、まるで香川の郷屋敷や山田家の様な
雰囲気である。空調の具合もあるんだろうが、どこと
なく、ひんやりと涼しげな感じ。

一般メニューは温かいメニューが殆どで、店員さんに
聞くと冷たいうどんのメニューを持ってきてくれた。
それを見て、豚シャブごまだれうどんを注文。
窓の外を眺めながら待っていると、うどんが出てきた。
天丼なんかが入ってる様な器だ。こういう器で出てくる
のも珍しい。

量は、比較的少なめ。うどんの上には、豚シャブ、
キャベツ、人参、かいわれとトマト。
麺は3mm角程で少し細くも感じる。

まずは、ゴマだれのかかっていなさそうな所を一口。
麺の表面に張りのある感じで、程良く切れる食感が
良い。麺自身はあまり味を感じない、淡白な方だ。
次はゴマだれを絡め、一気に食べる。美味い。
こういうのって、タレが少なかったりして最後の方は、
タレがあまり絡められなくなったり、麺に付く水分で
タレが薄まったりする物もあるが、麺の量が少な目な
だけに、最後までゴマだれの味で楽しむ事ができる。


2軒目 (極さぬ巡礼36軒目)
さぬき庵 (滋賀県蒲生郡)

先程のめんめんたなかからは12km程、国道8号線沿い
にあるお店。駐車場も広い。
お店の入り口には、大将の似顔絵と思われる様な
イラストがある。

店に入ると、既に何人ものお客さんがうどんを食べて
いた。その雰囲気は地域に根付いたお店の様である。

メニューを見ながら、揚げたまごぶっかけも気に
なったが、じょーさんが注文したので、私は
うなぎぶっかけ(冷)を注文。

おでんを摘もうかどうしようか迷いながら、待つ。
うどんの上には、大量の刻み海苔と胡麻がかけ
られていて、ワサビが乗っている。
私は、基本的にはうどんには生姜と思っているが、
このメニューならワサビもOK。

麺は特に氷水で冷やしたりはしていない様で、
ちょっとぬるく感じてしまう。しかしながら、その分、
麺の味をよく感じる事が出来る。
鰻とダシと麺、それにゴマとノリが良く合っている。
(ちょっと、ゴマとノリは多いかなぁ・・・)
コシは強くなく柔目の食感。この強すぎないコシが、
地域の合っているのかもしれない。


3軒目 (極さぬ巡礼37軒目)
讃岐ノ助 (滋賀県大津市)

琵琶湖大橋を渡り、本日3軒目は讃岐ノ助へ。
琵琶湖大橋があるお陰で、ずいぶんな移動時間短縮・
ショートカットができる。

駐車場の入り口には『讃岐うどん』『大阪イカ焼き』
『北海道ソフトクリーム』の3つの看板が。都道府県で
考えると、日本で一番小さい県・二番目に小さい府・
一番大きな道という不思議な組み合わせだ。

店に入り、ここへ来て"かけ"が食べたい気分。
なので、トッピングにはあなご天を取る。
あっ、巡礼・後半編で初めての温かいうどんだ。

と言いつつも・・・
「かけ小。うどんは温めなくていいです。温めなくて
いいんで、そのままダシをかけちゃって下さい。」
と"ひやあつ"を要求。
皆から「関西で、それは言ったらあかんってw」等と
ツッコミを受けつつ、ひやあつ対応して頂けました。

ダシはかつおダシのやや濃い目。香りが食欲をそそり
ます。セルフらしいというか、万人に当たり外れの
少ないダシと感じる。
ダシで少し温まった麺は、もちもちしていた。
でも、麺の感じは讃岐に近い気がしたのが良い。

店を出て、ソフトクリームを食べて次ぎに向かいます。


4軒目 (極さぬ巡礼38軒目)
古蝶庵 (滋賀県大津市)

滋賀県ラストのお店に、16時ごろにお店に到着。

「・・あれっ?電気消えてる!暖簾出てない!」
土曜日は11時〜20時まで通し営業のはずでは・・?
暫く窓から様子を伺ったりしていると、佐川急便の
トラックが荷物の配達にやってきてた。ナイス!
それに便乗し、荷物を受け取っていた店員さんに
「今日って夜何時からですか?」と聞くことができ、
17:30から夜の営業が行われる事を確認。
臨時休業じゃなくって良かった。

近くで時間をつぶし、17:30分に再びお店へ。
店内は落ち着いた雰囲気で結構ゆったりしている。
折角ここまで来たんやから名物のイベリコいっとかな。
と思い、イベリコ温玉ぶっかけを注文。

他のは驚くほどデカい器で出てきたが、これは涼しげな
小さな器で出てきた。
まず、麺を1本すすってみる。
キター!こいつは、今日一番の当たり麺だ。
よく水で絞められており、しっかりとコシがでている。

具となっているイベリコ豚もしっかりと甘辛い味付けが
されている。そして、噛むと豚本来の旨味甘味が口に
広がる。
ダシは、ちょっと不思議な味わい。辛目でちょっとアルコール分(本みりん?)が残っている様に感じた。

全体的なバランスも良く、レベルの高いお店だ。
滋賀県も侮れん!


5軒目 (極さぬ巡礼39軒目)
二八うどん ぴすぷ (兵庫県尼崎市)

大阪に帰り、梅田でじょーさんと別れた後、お腹の
具合も良い感じになってきた。「もう1軒行ける!」 そう思い夜しか開いていない、二八うどんぴすぷに
行く事にした。すると、花鳥夫妻が送ってて頂ける
とのこと。ありがたいことです。

お店に到着すると、怪しげな雰囲気が・・。
しかし、お客さん一杯。なんとか3人分の席を空けて
もらえたので、学校の机に座る。椅子と机が小さく
感じる・・。

するとお髭の大将が、「うどん、基本的にお任せなんで
すが、どんなんがいいですか?」と。
私「あー。冷たい麺が良いです。」
店に行く前は「値段とかも気にしないから、スペシャルで。」って注文したら、どんなん出てくるんやろう・・?って思っていたのだが、言えなかった・・。

しばらく待つと、小鉢で生醤油が出てきた。
生醤油うどんですか。さらに待つとうどんがでてきた。
うわー、がっつりサイズ。

葱、かいわれ、ワカメ、胡麻、かつお節、卵の黄身。
麺が隠れる程に具沢山で、まず麺を1本引っ張りだし、
そのまま食べてみる。
あっ、美味い。伸びる様な麺質で、グミっとした食感。
そして、麺そのものに風味がある麺だ。

生卵を絡め、ダシ醤油をサッとかけて、ズズーッと。
卵の甘味もプラスされ、ふんわり柔らかい味わいだ。

みるみる内に、うどんが減っていく。
ヤバイ、これ美味いわ。なんぼでも入るがー。


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