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1軒目 (極さぬ巡礼40軒目)
峠茶屋(兵庫県川辺郡)
ぐねぐねと山道を登り、うどんの看板が見えた。
お店が開いてる事に、ホッとしながらお店に入ると、
店の中には、ダシの良い香りが広がっていた。
内装はもレトロというより、昔からこのままという感じ。 (注:お店をやり初めてから、8年。)
店内に空調は入ってないが、予想以上にひんやり
していて、扉を開け放っているだけで風が通り抜けて
とても気持ちよい。
壁に貼られたメニューを見て、ざるうどんを注文。
ダシの事、近くの温泉の事等、おばちゃんと話し
ながら、うどんが出来上がるのを待つ。
店内に写真が飾られてある様に、この辺りは
猪も鹿も出るそうな。
うどんが茹であがり、ざるうどんが出てきた。
麺は、縮れ捻れがある。麺がプリプリだ!
縮れ捻れ具合が、口の中で跳ねる様な感じで面白い 食感を作り出す。
ダシにつけて食べると、麺とダシの相性がバツグンに
良い。縮れがダシと良く絡む。
こいつは、予想以上だ。素直に美味いと感じる。
"洗練された"という感じは無いものの、素朴な味わいに
浸れるお店である。
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2軒目 (極さぬ巡礼41軒目)
麦きりトクオカ (兵庫県明石市)
ここだけ周りのお店とは違う雰囲気だ。
看板とかをちゃんと見なければ、うどん屋とは分から
ず、店の前を通り過ぎてしまうかもしれない。
中に入っても、まるで喫茶店やバーの様。
でも、メニューを見ると、ちゃんとうどん屋である。
迷わず、ひやかけを注文。
4人中3人がひやかけを注文。やっぱり、この時期に
ひやひやで食べれる店はありがたい。
あっ、かしわ天のセットもある。セットで注文。
ダシは文句なしのいりこベースのダシ。
けっこうダシの色は濃い目だが、イリコが香ばしく
予想以上にすっきりしていて美味しい。
麺は普通〜やや細目サイズで、見た感じちょっと
固い系なのかなぁと思いながら、口に運ぶ。
少しもっちりとした粘りを感じるが、コシはしっかりしていて美味しい。ダシとの相性も良い。
うどんだけを一気に食べきってしまった。
まだ、セットのかしわ天が手付かずで残っている。
1個1個は、他と比べても小さく感じるが、柔らかく 油もしつこくないので、食べ易い。
かしわの旨味を堪能する事が出来る。
これで+210円とはなかなかGOOD。
これを独学で作りあげたとは・・・凄いなぁ。
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3軒目 (極さぬ巡礼42軒目)
わけい (兵庫県加東郡)
おー。今日初めての普通のうどん屋って感じだ。
駅から近いお店なので、便利もよさそうだ。
お店に入って、本を見て気になっていた明石天かき
揚げのぶっかけうどんを注文。こればかりは、本を
見た時から「これ!」と心に決めておりました。
うどんが出てきた。かき揚げは本の写真で見るよりも
ボリュームを感じる。食べ易い様にか、薄く揚げた
かき揚げが2つ重なっている様だった。
まずは、かきあげをバクっと。
バリッバッリ!サクサクを通り越してバリバリだ! サツマイモが甘くて美味しい。かき揚げの小さな破片が 飛ぶのは、あまり気にしてはいけないかもしれない。
ひとしきり、かきあげを楽しんだ後で、うどんを。
麺は均一に揃っており、やや透明感がある。
このうどん、どこかで見た様な・・・。
むほー。この口当たり、もちもち感。釜たけうどんに
似ている。ダシの味も近い。美味いぞ。
さらに食べ進めると、時折、うどんと一緒にかき揚げの
破片が口に入る。その度、モチっとしたうどんの食感
に、バリッとしたアクセントが入って面白い。
テーブルに置かれたチラシ(雑誌の切り抜き?)を見る
と、「千日前・釜たけうどんで修行」と書かれている。
(極さぬ本にも、ちゃんと書かれてました。)
さすがたけちゃんさんを師匠に持つお店だ。
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4軒目 (極さぬ巡礼43軒目)
がいな製麺所 (兵庫県加西市)
先のわけいからは、恐らく10kmも無いぐらいの距離で、 比較的近いお店だ。
よし!暖簾も出てる。麺切れしてなくて良かった。
がいな製麺所は、前々から行きたいと思っていた
お店だ。言わずとしれた池上製麺所のお弟子さんの
お店である。
行きたいと思いつつ来れなかったのは、やはり場所。
最寄駅から歩けば1時間はかかり、バスを利用するにも、肝心の土日は運行していないという。やはり、車か バイク等の手段を持ってないと、非常に行き難いお店
なのである。
店の前で大将と話しながら、何を注文しようか考える。
釜玉もいいなぁ、釜揚げもいいなぁ・・・。
で、結局、かけうどん(冷)を注文し、穴子天をトッピング
として注文した。
4軒目でもなぜか空腹感を感じる・・。
まだまだ、2〜3軒は行けそうな気分になってくる。
やはり、お店の雰囲気・シチュエーションは食欲を、
増進させてくれます。
期待に腹空かせ待っていると、うどんが出てきた。
まず、観察。
「食べへんのかい!」というツッコミは横に置いておく。
見た感じは"池上の麺もこういう特徴ある"という
特徴が出ている。それは、麺の側面が凹むというも
の。例えるなら、地図記号の銀行のマークの様な、
こんな感じ→
ようやく麺を口に運ぶと、まず"池上?"と感じた。
池上の麺とは食感が異なる。大将の持つ優しさの
様なものを感じる麺になっている。
池上の麺をベースに地元に合う麺に合わせたのか、
コシの強い麺では無く、モッチリとしたうどんだ。
ダシは・・なんだろう不思議な味だ・・。
何はともあれ、極さぬ巡礼・後編でネックとなる、
がいな製麺所と峠茶屋を無事制覇。
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