大阪食べ歩日記 No.15
07年8月4日、07年6月23日、07年8月10日、07年8月17日、07年8月18日



  07年8月4日
極さぬ全店制覇!!関西讃岐うどん巡礼・後編、今度は兵庫県の遠方へ、
花鳥さんYさん夫妻、鈴丸さんとと行ってきました。


1軒目 (極さぬ巡礼40軒目)
峠茶屋(兵庫県川辺郡)

ぐねぐねと山道を登り、うどんの看板が見えた。
お店が開いてる事に、ホッとしながらお店に入ると、
店の中には、ダシの良い香りが広がっていた。
内装はもレトロというより、昔からこのままという感じ。
(注:お店をやり初めてから、8年。)

店内に空調は入ってないが、予想以上にひんやり
していて、扉を開け放っているだけで風が通り抜けて
とても気持ちよい。

壁に貼られたメニューを見て、ざるうどんを注文。
ダシの事、近くの温泉の事等、おばちゃんと話し
ながら、うどんが出来上がるのを待つ。
店内に写真が飾られてある様に、この辺りは
猪も鹿も出るそうな。

うどんが茹であがり、ざるうどんが出てきた。
麺は、縮れ捻れがある。麺がプリプリだ!
縮れ捻れ具合が、口の中で跳ねる様な感じで面白い
食感を作り出す。
ダシにつけて食べると、麺とダシの相性がバツグンに
良い。縮れがダシと良く絡む。
こいつは、予想以上だ。素直に美味いと感じる。

"洗練された"という感じは無いものの、素朴な味わいに 浸れるお店である。


2軒目 (極さぬ巡礼41軒目)
麦きりトクオカ (兵庫県明石市)

ここだけ周りのお店とは違う雰囲気だ。
看板とかをちゃんと見なければ、うどん屋とは分から
ず、店の前を通り過ぎてしまうかもしれない。
中に入っても、まるで喫茶店やバーの様。
でも、メニューを見ると、ちゃんとうどん屋である。

迷わず、ひやかけを注文。
4人中3人がひやかけを注文。やっぱり、この時期に
ひやひやで食べれる店はありがたい。
あっ、かしわ天のセットもある。セットで注文。

ダシは文句なしのいりこベースのダシ。
けっこうダシの色は濃い目だが、イリコが香ばしく
予想以上にすっきりしていて美味しい。
麺は普通〜やや細目サイズで、見た感じちょっと
固い系なのかなぁと思いながら、口に運ぶ。
少しもっちりとした粘りを感じるが、コシはしっかりしていて美味しい。ダシとの相性も良い。
うどんだけを一気に食べきってしまった。
まだ、セットのかしわ天が手付かずで残っている。
1個1個は、他と比べても小さく感じるが、柔らかく
油もしつこくないので、食べ易い。
かしわの旨味を堪能する事が出来る。
これで+210円とはなかなかGOOD。

これを独学で作りあげたとは・・・凄いなぁ。


3軒目 (極さぬ巡礼42軒目)
わけい (兵庫県加東郡)

おー。今日初めての普通のうどん屋って感じだ。
駅から近いお店なので、便利もよさそうだ。

お店に入って、本を見て気になっていた明石天かき
揚げのぶっかけうどんを注文。こればかりは、本を
見た時から「これ!」と心に決めておりました。

うどんが出てきた。かき揚げは本の写真で見るよりも
ボリュームを感じる。食べ易い様にか、薄く揚げた
かき揚げが2つ重なっている様だった。
まずは、かきあげをバクっと。
バリッバッリ!サクサクを通り越してバリバリだ!
サツマイモが甘くて美味しい。かき揚げの小さな破片が
飛ぶのは、あまり気にしてはいけないかもしれない。

ひとしきり、かきあげを楽しんだ後で、うどんを。
麺は均一に揃っており、やや透明感がある。
このうどん、どこかで見た様な・・・。
むほー。この口当たり、もちもち感。釜たけうどんに
似ている。ダシの味も近い。美味いぞ。
さらに食べ進めると、時折、うどんと一緒にかき揚げの
破片が口に入る。その度、モチっとしたうどんの食感
に、バリッとしたアクセントが入って面白い。

テーブルに置かれたチラシ(雑誌の切り抜き?)を見る
と、「千日前・釜たけうどんで修行」と書かれている。
(極さぬ本にも、ちゃんと書かれてました。)
さすがたけちゃんさんを師匠に持つお店だ。


4軒目 (極さぬ巡礼43軒目)
がいな製麺所 (兵庫県加西市)

先のわけいからは、恐らく10kmも無いぐらいの距離で、
比較的近いお店だ。
よし!暖簾も出てる。麺切れしてなくて良かった。

がいな製麺所は、前々から行きたいと思っていた
お店だ。言わずとしれた池上製麺所のお弟子さんの
お店である。
行きたいと思いつつ来れなかったのは、やはり場所。
最寄駅から歩けば1時間はかかり、バスを利用するにも、肝心の土日は運行していないという。やはり、車か
バイク等の手段を持ってないと、非常に行き難いお店
なのである。

店の前で大将と話しながら、何を注文しようか考える。
釜玉もいいなぁ、釜揚げもいいなぁ・・・。
で、結局、かけうどん(冷)を注文し、穴子天をトッピング
として注文した。

4軒目でもなぜか空腹感を感じる・・。
まだまだ、2〜3軒は行けそうな気分になってくる。
やはり、お店の雰囲気・シチュエーションは食欲を、
増進させてくれます。

期待に腹空かせ待っていると、うどんが出てきた。
まず、観察。
「食べへんのかい!」というツッコミは横に置いておく。
見た感じは"池上の麺もこういう特徴ある"という
特徴が出ている。それは、麺の側面が凹むというも
の。例えるなら、地図記号の銀行のマークの様な、
こんな感じ→

ようやく麺を口に運ぶと、まず"池上?"と感じた。
池上の麺とは食感が異なる。大将の持つ優しさの
様なものを感じる麺になっている。
池上の麺をベースに地元に合う麺に合わせたのか、
コシの強い麺では無く、モッチリとしたうどんだ。
ダシは・・なんだろう不思議な味だ・・。

何はともあれ、極さぬ巡礼・後編でネックとなる、
がいな製麺所と峠茶屋を無事制覇。


  07年6月23日
しもたー・・。すっかり載せ忘れてた・・・。
って事で、時間は2ヶ月程さかのぼった6月の事です。



1軒目
宇野製麺所(東大阪市)

高松の池上で修行された方が、2007年4月に東大阪市
でオープンさせた宇野製麺所に行ってきました。
ついに大阪でも、池上系のうどんが食べられるんです。

朝から電車に乗り、最寄の近鉄 長瀬駅で降りる。
あれっ?俺、前にここに来た事あるなぁ・・。
そうだ!情報処理漢検の国家試験を受けた時に近大
に来たんだ。そうかそうか、ここだったのか。
初めて池上に行った時の事を思い起こしながら、駅
から7〜8分程歩いてお店に到着。まだ、開店前。
中で待たせてもらう事ができたので、大将と話をしな
がら、準備ができるのを待つ。

さて、何を食べようかなぁ。池上系なら、冷たい麺を
食べなきゃ・・、ん?親子ぶっかけ?
"親子"とは、半熟玉子天と鶏天の組み合わせトッピングだ。やばい、これはめちゃめちゃ美味そう。
結局、しょうゆ(冷)と親子ぶっかけ(冷)の2品注文。

まずはしょうゆ(冷)から。しょうゆポンプからチュッチュッと醤油をかけて、ずずーっ・・・。美味い!!!
一口食べた時に、麺の味・食感共に池上にかなり
近い!大阪では珍しい、ずっしり・がっしりした剛麺だ。

続いて、親子ぶっかけ。
ぶっかけダシにもイリコが効いている。 鶏天も
ジューシー、卵天も見事に半熟。文句無し!

他のお客さんが注文したかけ用に、大将がダシ鍋の蓋
を開けると、ふわーっとイリコダシの 良い香りが漂って
くる。 この匂いにもやられた。。。

かけも注文すりゃーよかった・・・。 等と思いながら、
また、駅まで戻る。俺も今近大の学生なら毎日でも・・・と羨ましくなってしまいました。


  07年8月10日
今日か会社帰りに、極さぬ巡礼・後編です。
1軒だけ!!


1軒目 (極さぬ巡礼44軒目)
はるしん(兵庫県尼崎市)

尼崎駅から5分程歩いたところにある。駅周辺も再
開発が進み、大きな建物が随分増えた用に思います。
お店に入ると、家族連れや女性客も多い。

1玉、1.5玉、2玉と同じ料金で選べるタイプなので、
お腹の空いていた私は、天ぶっかけの2玉を注文。
うどんの茹で上がりを待つ為、暫く待ちを要する。
うどんの茹で待ちは苦にならない。

天ぷらには、ちく天と半熟卵天が乗っている。
ダシは、かけか?と思うぐらいに麺が浸かっている。

うはー!麺がツルツル!!
綺麗に床に並べたら、その上を滑れるんではないか
ってぐらいに。うどんを食べる擬音語に「ちゅるちゅる」
というのが、ぴったり当てはまる様なうどんだ。
今まで食べた中でも5本の指に入るツルツル麺だ。
ツルツルと口に入る勢いそのままに食べきってしもうた。

ここにしか無いといったメニューこそ見当たらなかった
が、麺の美味さが光るお店でした。


  07年8月17日
ようやく1日だけ取れたお盆休み。ここぞとばかりに極さぬ巡礼・後編です!
にしても暑過ぎる・・。岐阜や埼玉で観測史上最高気温40.9℃を観測したそうですね。


1軒目 (極さぬ巡礼45軒目)
讃岐一番(大阪府門真市)

今日の大阪も暑い。ちょっと歩くだけで汗が流れます。
こんな日はひやひやに限る。
讃岐一番は"ひやひや"が通じる貴重なお店です。

門真市から歩き、店に着いたのは丁度10時30分。
躊躇う事無くカウンター越に「かけをひやひやで」と
注文。見事に、冷やした麺と冷たい(温かくない)ダシの
かかったうどんが出てくる。
トッピングにいわし天を取って、お会計300円とは安い。

席に座わり、まずダシを一口。
まるで香川にトリップした様な素朴で香ばしいイリコ
系のダシ。一気に食欲がかきたてられる。
後は、もぅ一気に麺をすすり込む。麺はグミグミ感
少なく歯切れ良いコシで、"讃岐"という食感の麺が
私好みでもある。
讃岐一番は、時間によって麺のアタリ・ハズレが大きい
という話を聞く事があるが・・、私はここでハズレを
引いた事が無い。

食べ終わった後、「もう1杯食べようかなぁ」と「まだ
後3軒あるしセーブしとかな」という葛藤にしばらく
迷って、店を後にする。

やはり、麺・ダシ・店・価格と総合的に考えた場合、
「香川のうどん」に大阪府下で一番近いのはここかも
しれない。


2軒目 (極さぬ巡礼46軒目)
踊るうどん(大阪府守口市)

讃岐一番から、京阪西三荘駅まで歩き、次は京阪
滝井駅目の前の踊るうどんへ向かう。
讃岐一番から滝井駅まで(約2.5km)歩こうかなと考え
たりもしたが、この暑さ。2駅ではあるが電車に乗る
事をあっさり決定。おかげで11時ちょっと過ぎにお店
に付いた。

お客はまだ他におらず、まいたけ天温玉生じょうゆを
注文し、うどんの茹で上がりを待つ。
その時、大将が言う。
「あっ!しまった!スダチが無い。」「今、スダチが
無くて買いにでてるんですけど、待ちます?」
私は薬味をそんなに使わないので、「無くていいです
よ。」と答える。

そして、うどんが出てきた。
麺に固さは感じられず、噛むまでは"しなやかさ"が
際立った麺だが、グミグミ感・弾力感は強く、引っ張れ
ば伸びる。器から麺を箸で持ち上げても、麺が引き
抜けてるのか、麺が伸びてるのかが良く分からない
様な感触。味は淡白な感じはするが、どことなく
甘い様な風味を感じ美味い。

そんでもって、まいたけ天。衣は香ばしくガジッバリッ
としていて、舞茸は柔らかく舞茸の甘さが強く感じられ
て美味しい。この麺と天ぷらの食感の差が食べる楽し
さを引き立ててくれる。


3軒目 (極さぬ巡礼47軒目)
きぬ川(大阪府門真市)

踊るうどんを出た私は、また京阪電車に乗り西三荘を
超えて古川橋のきぬ川へ向かう。古川橋駅からお店
までは、たかだか600m程ではあるが、この暑さが体力
を奪う。
暑さにヒーヒー言いながらお店に到着すると、まるで
天国の様な涼しさ。

メニューを見ると、開店1周年感謝メニューとして、
“うなとろぶっかけ”というメニューがありました。
そうか、もうオープンから1年になるのかー。

もちろん、新しい"うなとろぶっかけ"を注文してみる。
すると、大将が笑う「注文すると思ってました」。
そりゃ、注文しちゃうでしょう。
しかも、今日から追加されたメニューで、私が一番
最初の注文らしい。
うどんには、名前の通りうなぎとトロロが乗っている。
とても夏らしいメニューじゃないですか。夏バテの時
にも良さそうなメニューです。

今日の麺は前よりもさらにモチモチ度が高い様に感じ
ました。モチモチした食感でも、ツルツルなので口当
たりは抜群に良く、こういう口当たりの良い麺質は
さすが釜たけ系という所。
さらに、このメニューではトロロが麺のツルツルさを
さらに引き立ていて、爽快さを感じます。


  07年8月18日
今日は夕方から用事がある為、花鳥さん達との和歌山巡礼をお断りし
相方を引き連れて1軒だけの極さぬ巡礼・後編です。


1軒目 (極さぬ巡礼48軒目)
唐庵(大阪府茨木市)

唐庵は開店前から行列するのが分かっているお店
なので、早目にお店に行っておかねば。そう思い、
阪急南茨木駅からトコトコ歩く。
お店の前に着いたのは11時15分。開店15分前である
が、既に数名のお客さんが並んでいる。
そして、さらに後ろに人が増えてくる。
開店時間には20人程が並んでいただろうか。

カウンター席に座り、何を食べるかで数分迷う。
「かしわ天も食べたいけど、こないだ食べたしなぁ・・」
今回は、穴子天おろしぶっかけを注文。
後で、やっぱかしわ天にすれば良かったと少し後悔。

カウンター越しに開店直後の注文ラッシュをさばく大将
を見ながら待つ。その様子に相方は感心しっぱなし。

穴子天がデカっ!それにちょっと一手間加わる辺りが
唐庵のクオリティー・お客さんが集る一因か。

穴子天はちょっと横に避けておいて、うどんを食べる。
麺はツヤツヤと輝いている様で、サイズは3〜4mm角と
若干細目。サッと冷水で締められたうどんは、しっかり
とコシが出ている。味としては淡白と感じるが、
その分、ダシの味もしっかりと感じられる。
穴子天も美味い。衣はザックザクで身は柔らかで香ば
しく、ジューシーだ。しかも、この衣、多少ダシに
浸してもふやけない。最後まで、衣のサクサク感を
楽しむ事が出来る一品でした。


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