大阪食べ歩日記 No.2
06年3月4日、06年2月5日、06年2月4日、06年1月21日

 香川に帰れる機会も減ってしまって、食べ歩日記の更新が止まった状態が
続いてしまうので、大阪のうどんについても食べ歩く事にしました!



  06年3月4日


1軒目
花ふぶき(東淀川区東淡路)

どうやらここは「たか水うどん」という麺を売りにしている
らしいです。HPを発見してみて見ると、たか水は多加水麺の
事らしく、加水率43%の麺だそうです。
(讃岐うどんのは加水率40%以上が普通らしい。
私が作る場合は、大体45%〜48%ぐらいかな。)
ここは、讃岐うどんとは別なのかな?と思いつつ来てみました。
おろしぶっかけを注文し、待つこと数分。
真ん中の玉子(黄身のみ)が黄色く鮮やかに輝いてましたw。
ダシをさっとぶっかけて、いただきまーす。
麺はやや細身ながら、適度なモチモチ感と歯ごたえ。
若干ダシは「甘い」と感じたが、それもつかの間。
鰹節と麺を一緒食べると、だしの甘さと鰹節のしょっぱさが
重なって丁度塩梅になる。普段は、薬味ってあんまり載せた
りしないし、うどんに乗ってる鰹節とかはあんまり好きじゃ
なかったのだが、これはアリ。これは好きだ。


2軒目
四国うどん(東淀川区淡路)

丁度、お昼。お店の中は若い人からご年配の方まで一杯だ。
お店の中に入ってびっくりしたのは、その値段。
天ぷらうどんでも300円。その他、定食系も豊富で、かなり
リーズナブル。家の近くにあったら、結構通ってしまうなー
という雰囲気のお店だ。なんとなく、お店の雰囲気も香川の
うどん屋さんに近い雰囲気を感じる。

そして、天ぷらうどんを注文。直ぐに出てくる。
正方形では無く、かなり平べったい麺がまた手打ち手作り感を
かもし出す。麺自体は、あまりコシのある方ではないが、
ダシも優しく香る。力強さあるうどんでは無く、優しさ
のあるうどん。それがまたこの地では、老若男女問わず
好まれる理由だろう。



  06年2月5日
堺市の方に出かけたついでに、同行人連れ半ば強引にふらりとうどん屋に立ち寄ってみました。


1軒目
美曽乃(堺市)

JR堺市駅で降りて、徒歩3〜4分ぐらいの所にある美曽乃。
私自身、お店の雰囲気とかそんなんで、美味しい店なのか
ヤバイ店なのか、なんとなく雰囲気を感じとる事は出来る、が、
こんな事言ってしまうと失礼なのかもしれないが、店の外観
からは、どうなのかがまったく判別が付かない。

店に近付いてみると、入り口左側の窓の所から麺切り台が見える。
店内に入って、メニューを見ると、温かいメニューの所に
『生醤油(釜抜き)』とあり、こういう風に記載してるって事は、
明らかに茹でたてを出せる店なのだろう。
しかし、私は『ジャージャー麺』を。同行の相方は『豚角煮うどん』を
注文。
すると、タンタンタンタン…とリズム良い麺を切る音が店内に響く。
今から切って茹でるんか!こりゃもー、美味しいのは95%確信。
さらにしばらく待つと、『豚角煮うどん』(写真上)が出てきた。
「冷たいのは、もう5分ぐらい待ってね。」と。
なるほど、温かい麺にもちゃんとコシを残す様に、冷たいのとは別に
早めに上げているのか。
そして、『ジャージャー麺』(写真下)が出てきた。トロみのついた
ピリ辛の餡が、やや太めの麺に良くからむ。やや太めの麺は、
人により、少しばかりゴツいとも感じてしまうかもしれないが、
ナタデココの様なグミより堅い感じの歯応えのあるといった感じの
麺だ。
これは侮れない店が出てきたな。


  06年2月4日
さてさて、今日は午後から用事があるので、午前中ふらふら食べ歩く事にしました。


1軒目
やとう(福島区海老江)

私がやとうに行くのは、これで4回目ぐらい。前に行ったのは、
もう3年ぐらい前になる。あまり野田の方に行く機会無かった
というのが言い訳だ。
11時ちょっと前に開店前とは気付かず店内に入ってしまう。
前は釜たま、前の前はざるを食べた。今日は何食べようか
迷ってたら、『ぶっかけ肉(冷)』750円というのを、
メニュー外で見付けて
しまったので、それを注文。

長く来てなかったけど予想通り、麺はギュッと締まり、
コシが強すぎる事もなく抜群の食感!
それに甘辛く炊かれた肉がダシと絡み、なんとも食欲を
かきたてられる甘辛さになっている。
あっと言う間に食べ終り、ダシを飲んでみる。これが旨い。
麺と一緒に食べた時は、肉とダシ両方の旨さが引き立っていたが、
最後残ったダシを飲むとダシの辛さと肉の甘さが混ざり、
辛さ甘さを打ち消しあっさりとしか感じになり飲めてしまう。
これにご飯入れて食べたらどうなるんやろー。

2軒目
こんぴらさん(福島区大開)

野田まで来たので、もう1軒と思い、前々から気になっていた
『こんぴらさん』に行ってみた。お昼少し前というのもあり、
席は全て埋まっていた。
正面の厨房では、お店の方が麺を伸ばしている。
これはかなり期待できそうだ!
で、釜たまを注文。
ここではうどんと引き替えに代金を払う仕組みらしい。
釜たま260円っていうのも嬉しい。しかも、結構量が多い!
ただ、釜あげじゃなかったのが残念だったが(一度水で絞めた
麺を温める)、この値段では、そんな贅沢は言えないか。
しかし、一度水で絞めてるのもあり、程良いコシがあり、
十分に楽しめるうどんでした。
ところで、メニューのこんぴらうどんって何じゃろか?

次は出来る事なら冷たい麺を食べてみたいなー。



  06年1月21日
1月20日。明日は夕方までフリーなので、久しぶりに
うどんを食べ歩こうかと急に思い立ってみた。 明日は寒く、夜から雪が降ると天気予報が言う。
温かいうどんを食べよう。釜揚げが食べたい!
でも、雪か雨やったら・朝起きられなかったら、臨機応偏に恐らく中止!
そんな弱い意志を持って、翌21日、朝7時に起床に成功。

「休みの日やのに、平日と変わらなんやんけ」と思いながら、朝出発した。

1軒目
一忠(八尾市)

釜あげが食べたい。
なかなか八尾市の方まで行く機会が無く、行けてなかったのだが、
大阪で釜揚げと言えば名前のあがる、一忠へ思い切って遠出する
事にし、地図をプリントアウトした。

JR八尾駅から、とことこ歩いて、少し迷いながらもお9時過ぎ頃に
お店に到着してしまった。駅から思った程は遠くは感じなかった。
迷う時間も合わせて30分もあれば足りるかと思っていたが、
そんなにも迷わなかったのもあり早く着き過ぎた。
大将と先日の新年会等について話しながら、釜あげの大を注文。

徳利からダシを器に注ぐと、フワリとダシの香りが立ち昇る。
ダシはさらっとうす目に上品なダシで、柔かい口当たり。
麺はしっかりしつつもモチモチで、ダシに浸けるとスッと麺に
ダシが染み込む様な雰囲気。
さすが釜揚げ専門店、麺とダシのバランスが良く、一気にするっと
胃に流れ込む感じで美味しい。まさに正統派釜あげだ。

で、大将が「次、どっか行くん?」と言うので、
私は「桂ちゃんに行こうかと。」と。
なんと、次の桂ちゃんは一忠のお弟子さん。
一度、天王寺まで戻って谷町線に乗って桂ちゃんへ行こうかと
思っていたら、バスに乗って地下鉄八尾南駅前まで行くと近いと
教えて頂いたので、早速、その近道ルートで行く事にした。





2軒目
桂ちゃん(平野区長吉)

桂ちゃんの大将は、元心斎橋のしんぼりの大将。
しんぼりは、関西ではレアないりこの効いた釜あげダシを
楽しめるお店だった。その大将が新しく始められたお店が、
地下鉄谷町線長原駅2番出口出て左へ進み横断歩道渡って直ぐの
『桂ちゃん』。
最初にしんぼりで食べた時に「うわ。長田みたい!」と思って、
同行してた友人に熱く語った記憶がある。
その釜あげダシの謎が今日解けた。
桂ちゃんの大将は、前の一忠で修行され、一忠の大将は香川の
長田で修行されているのだ。
つまり、しんぼりの釜揚げダシは、ちゃんと長田の流れを受け継いで
いたのだ。なんか、納得できる。
なんか、こういうお店の繋がりが見えると面白い。

お店に入るとメニューは「豆たぬき」「たぬき」「おたぬき」と
なっている。
”たぬき”と言っても、たぬきうどんではない。
桂ちゃんも、立派な釜揚げ専門店。大きさで名前が違うだけだった。
大を食べてしまったので、今回は小こと豆たぬきを注文。
一忠と同じ、昆布と鰹を炊いて味付けしてしている付け出しを
つまみつつ待つことしばし。

まず、ダシを少し飲んでみた。
うお!しんぼりの時のいりこダシとも、一忠とも全然違う。
鰹が深い。と言っても、鰹がキツ過ぎるというわけではない。
一忠のダシに当てはまる言葉が“優しさ”だとすると、
桂ちゃんは“心強さ”といった所かな。

そんな所に、うどんが到着。…ずるっ。これまた違う。
麺がプリプリだ。
普通、釜あげの麺はモチモチ感の方が強いと感じるが、
モチモチ感とコシが共存してて美味しい。
このダシも麺も、大将が試行錯誤の末に完成させた1つの
釜あげのスタイルでしょう。
しっかり噛み締められる釜揚げの麺は美味い!


3軒目
志のん(天王寺区堀越)

今の私にとって、関西で1番好きなお店がここ。
天王寺駅からお寺の天王寺方面に数百m程行った所にある志のん。
私の知る限りでは1番素朴なタイプの麺で、グミ・もちもち系の
麺が多くなりつつある中(?)、噛み応えあるコシで歯切れの良い
感じの麺になっている。麺に小麦本来の旨味・甘味の様なものを
感じる事が出来き、麺がダシと絡んでも小麦の風味が消えない。
といっても、ダシが弱いわけでも無く、私にとっては辛過ぎず、
甘過ぎず、丁度良い塩梅なのである。

香川で、多くのうどん屋を回ってらっしゃる麺食いの方には、
お店の概観に「??」と感じられる方もいらっしゃるかもしれない。
私の偏見では、こういった「うまい!」なんてデカデカとアピール
してる店の殆どは、首を傾げる様なものであったり、至って普通
という方が<多い。むしろ、ひっそりと営業している様であっても、
お客さんが集っているお店の方が美味しい場合が多い。
香川にあるうどん屋の穴場的なお店は、まさに典型。

しかし、志のんは、駅から天王寺への途中にあり、いくら人通りの
ある立地とは言え、天王寺へお参りを目的とされるご年配の方とかが
多いんではなかろうか。目的が明確なだけに、入ってみようかと
いう人も、通行量の割りに少な目なのかもしれない。
ダシ+具という位置づけの柔らかいうどん、浪速うどんという存在が
スタンダードな、逆境の中と言うのもその一つの要因だろう。
だからこそ、一見さんが「お?」って思う様なこういったPRは
必要なのかもしれない。

でも、このうどんのクオリティーは、めちゃめちゃ高いです。
香川でも連日お客で一杯になるレベルのうどん屋である事は、間違い無い。
1ファンとして言えば、あまり店の前に張り紙とかせずに、
中で麺を伸ばして切ってる・茹でてる様が見える様にして欲しいなーとも
感じてしまう。だって、張り紙しなくても、美味いもん。
※上の店の写真は、04年真ん中〜後半頃に撮影したものです。


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